2019/04/27 コラム
小学生の今だから受けたい『STEM教育』①
こんにちは!
愛知県名古屋市にて学童保育をメインに、プログラミング教室と英語教室を運営しております、TELACOです。
小学生向けのプログラミング教室ではブロックやタブレットを使い、ものづくりを通してプログラミングに必要な論理的思考力を身につけます。
ここで基本にしているものが「STEM教育」です。
「STEM教育」は現在、海外で国を挙げて取り組まれている教育方法で、アメリカではオバマ大統領の時代からなんと年間約30億ドルも国費を投じています。
どうしてアメリカはそんな巨額のお金を投じているでしょうか。
いったい「STEM教育」とは何なのでしょう?
今回はこの疑問にお応えします!
STEM教育とは
STEMとは
S:Science (科学)
T:Technology (技術)
E:Engineering (工学)
M:Mathematics (数学)
それぞれの頭文字を取った言葉で、これらの教育分野を総称した言葉です。
STEM教育はこれら4つの学問領域の教育に力を注ぎ、IT社会とグローバル社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする、新しい教育システムです。
「なるほど、理系人材を生み出す教育法か。」と思うかもしれませんが、それだけではありません。
STEM教育の根底は「自分で学び、自分で理解していくこと」です。
すなわち自発性、創造性、判断力、問題解決力といった、これからの社会を引っ張っていくために必要な能力を高めていく教育法なのです。
これは「4つの領域の知識を横断的に活用し、つくることで学ぶ学習」によるものなのですが、なぜそのような能力が身につくかを、具体例を挙げて説明していきます。
STEMを横断的に学ぶということ
頑丈な板の上にお相撲さんがいると想像してみてください。
そのお相撲さんを板の上からどかそうと思ったときどうすればよいでしょうか?
今回は板を持ち上げ、滑らせてどかすという方法を考えてみましょう。
お相撲さんを滑らせるためには、板に角度をつけなければなりません。その角度を説明するときに用いるのが、三角関数「M:数学」です。
板を傾けるとお相撲さんには摩擦力が働きます。この摩擦力を説明するものが「S:科学」です。
摩擦力以上に板を持ち上げたいのですが、人間の力では簡単に板は持ち上がらないため、板を持ち上げる機械を作ることにしましょう。
お相撲さんを滑らせるという目的に対して、設計することが「E:工学」です。
最後にその機械をいかに効率よく、安く、強く作れるかを左右するものが「T:技術」です。
単純に答えれば「板をある一定角度以上に持ち上げる」だけですが、実現しようと思うと、このようにSTEMの4つ要素が複雑に絡まりあっていることがわかります。
1つの問題を解決するにも、1つの要素では不可能です。
そして、例で問題解決のため板を持ち上げる機械を作ったように、STEMのアプローチはものづくりです。
STEMの知識を活用しながら問題解決策を模索し、主体的にものづくりに取り組む中で、自発性や創造性を育むことができるため、STEM教育は有用とされているのです。
STEM教育について、ご理解いただけましたでしょうか?
次回は、STEM教育とプログラミングの関係についてご説明します。
STEM教育に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度TELACOの体験レッスンへお越しください!
体験レッスンは「一社校」「南大高校」「新瑞橋校」「白壁尼ケ坂校」「本山校」で開催しております。