学童保育の費用相場は月額いくら?公立・民間の料金の違いや内訳を徹底解説

お子さんの小学校入学が近づいてくると、学童保育の費用は気になるポイントではないでしょうか。
「公立と民間でどれくらい料金が違うの?」「月額以外にもお金がかかるの?」といった疑問をお持ちの方も多いはずです。
学童保育の費用は、公立か民間かによって大きく異なります。また、月額利用料のほかにもおやつ代や延長料金など、さまざまな費用がかかることがあります。
この記事では、学童保育の費用相場を公立・民間別にわかりやすく解説します。費用の内訳や料金を抑える方法もご紹介しますので、学童保育選びの参考にしてください。
学童保育の費用は公立と民間で大きく異なる
学童保育にかかる費用は、運営主体によって大きな差があります。公立学童(公設公営・公設民営)は月額1万円未満の料金帯が多く、民間学童(民設民営)はサービス内容によって月額数万円以上になるケースもあります。
まずは学童保育の種類と、費用が異なる理由について理解しておきましょう。
学童保育の種類と運営形態
学童保育は運営形態によって、大きく3つの種類に分けられます。
- 公設公営:自治体が設置し、自治体が運営
- 公設民営:自治体が設置し、民間企業やNPO法人などが運営
- 民設民営:民間企業や学校法人などが設置・運営
公設公営と公設民営をあわせて「公立学童」、民設民営を「民間学童」と呼ぶのが一般的です。
こども家庭庁の調査(令和6年5月1日現在)によると、全国の放課後児童クラブのうち公立学童(公設公営・公設民営)が約75%、民間学童(民設民営)が約25%を占めています。
費用が異なる理由とは?
公立学童と民間学童で費用が大きく異なる最大の理由は、運営資金の負担元が違うからです。
公立学童の場合、運営費用の多くを国や自治体が補助金として負担しています。そのため、保護者が支払う利用料は安く抑えられています。
一方、民間学童は基本的に保護者からの利用料で運営されています。さらに、送迎サービスや学習プログラムなど、公立にはない独自のサービスを提供しているため、その分費用も高くなる傾向があります。
公立学童保育の費用相場と内訳
公立学童は自治体からの補助があるため、保護者の費用負担が少ないのが大きな特徴です。ただし、自治体によって料金設定は異なるため、お住まいの地域の相場を確認しておくことが大切です。
月額利用料は4,000円〜8,000円が多い
公立学童の月額利用料は自治体により幅がありますが、全国的には4,000円〜8,000円の料金帯が最も多い傾向があります。
こども家庭庁の調査(放課後児童クラブの実施状況)によると、放課後児童クラブの月額利用料は以下のような分布になっています(※利用料の徴収を行っているクラブが対象)。
- 4,000円〜6,000円未満:27.8%
- 6,000円〜8,000円未満:19.4%
- 2,000円〜4,000円未満:16.5%
- 8,000円〜10,000円未満:16.5%
このように、月額10,000円未満が約8割(81.4%)となっています。
ただし、自治体によって料金設定や、月額利用料に含まれる内容(おやつ代・教材費など)は異なります。
お住まいの地域の正確な料金は、市区町村のホームページで「放課後児童クラブ」と検索して確認してみてください。
おやつ代・教材費などの追加費用
月額利用料のほかに、以下のような追加費用がかかる場合があります。
- おやつ代:月額1,000円〜2,000円程度
- 教材費・活動費:数百円〜数千円程度
- 保険料:年間数百円程度
おやつ代は月額利用料に含まれている自治体もあれば、別途徴収される自治体もあります。入所前に、月額利用料に何が含まれているかを確認しておきましょう。
夏休みや延長保育の追加料金
夏休みなどの長期休暇中は、朝から預かりとなるため追加料金がかかることがあります。追加料金の有無や金額は自治体・クラブによって異なります。
また、通常の閉所時間(18時頃)以降の延長保育を利用する場合も、別途料金が発生します。
近年は共働き家庭の増加に伴い、18時30分以降も開所する公立学童が増えてきています。延長保育の有無や料金は自治体によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
民間学童保育の費用相場と内訳
民間学童は公立学童と比べて費用は高くなりますが、その分サービス内容が充実しているのが特徴です。習い事や送迎など、独自のサービスを提供している施設も多くあります。
月額利用料は「数万円台〜」が目安(施設により幅が大きい)
民間学童の月額利用料は、数万円台から設定されているケースが多い一方で、施設の立地やサービス内容によって料金には大きな幅があります。
また、民間学童の中でも、提供するサービスによって料金帯が異なります。
- 預かり中心型:月額数万円台が目安
- 学習プログラム充実型:預かり中心型より高くなる傾向
- 英語プログラム特化型:さらに高くなる傾向
英語教育や学習塾機能を兼ね備えた施設は、料金が高くなる傾向があります。
入会金・年会費などの初期費用
民間学童では、月額利用料のほかに以下のような初期費用がかかることがあります。
- 入会金:10,000円〜30,000円程度
- 年会費・維持費:10,000円〜30,000円程度
- 制服・備品代:数千円〜数万円程度
入会金は施設によって大きく異なり、不要な施設もあれば高額になる施設もあります。初年度は月額利用料に加えてこれらの費用がかかるため、トータルコストを把握しておくことが大切です。
送迎・習い事などオプション費用
民間学童ならではのサービスとして、以下のようなオプションが用意されていることがあります。
- 送迎サービス:月額3,000円〜10,000円程度
- 習い事プログラム:1回1,000円〜3,000円程度
- 延長保育:30分200円〜500円程度
- 夕食提供:1食500円〜800円程度
オプションをフルに活用すると、月額が大きく増えることもあります。どのサービスが基本料金に含まれていて、どのサービスがオプションなのかを事前に確認しておきましょう。
放課後子ども教室の費用相場
学童保育と似た施設に「放課後子ども教室」があります。費用を抑えたい方は、こちらの利用も検討してみてください。
参加費は無料〜実費負担が中心(自治体・教室によって異なる)
放課後子ども教室は、参加費が無料で、保険関係費などの実費のみ負担する形で運営されている事例が多いです。
文部科学省の事例集でも「参加料:無料(別に負担金(保険関係費)あり)」といった形で紹介されています。
文部科学省「放課後子ども教室事例集」
学童保育との違い
放課後子ども教室は文部科学省が管轄する事業で、学童保育(放課後児童クラブ)とは別の仕組みです。主な違いは以下のとおりです。
- 対象:すべての子ども(就労要件がない形で運営されることが多い)
- 目的:学習やスポーツ、文化活動などの体験の場を提供
- 運営時間:放課後の一定時間に実施されることが多く、学童保育より短い傾向
- 出入り:自由参加型で実施されることが多い
放課後子ども教室は預かりを目的とした制度ではないため、保護者が働いている間の居場所として常時利用できるかは、実施形態によって差があります。
すべての小学校で実施されているわけではないので、お住まいの地域で開催されているかどうかは自治体のホームページで確認してみてください。
学童保育の費用を抑える方法
学童保育の費用は決して安くはありません。ここでは、費用負担を軽減するための方法をご紹介します。
自治体の減免制度を活用する
多くの自治体では、一定の条件を満たす世帯に対して利用料の減免制度を設けています。
- 生活保護受給世帯
- 住民税非課税世帯
- ひとり親世帯
- 兄弟姉妹で同時に利用する世帯
減免の内容は自治体によって異なり、利用料が半額になるケースや全額免除になるケースもあります。該当する可能性がある方は、お住まいの市区町村の窓口で相談してみましょう。
福利厚生サービスを利用する
勤務先で福利厚生サービスを導入している場合、民間学童の利用料に補助が出ることがあります。
代表的な福利厚生サービスとしては、ベネフィット・ワンやリロクラブ、イーウェルなどがあります。補助の有無や内容は勤務先によって異なるため、勤務先の福利厚生担当に確認してみてください。
公立と民間を併用する
費用を抑えながら民間学童のサービスも利用したい場合は、公立と民間の併用がおすすめです。
たとえば、以下のような使い分けが考えられます。
- 普段は公立学童を利用し、残業が多い日だけ民間学童を利用する
- 平日は公立学童を利用し、夏休みなど長期休暇中は民間学童を利用する
併用することで、費用を抑えながら必要なときに柔軟なサービスを受けられます。
費用だけで選ばない!学童保育選びのポイント
学童保育を選ぶ際は費用も大切ですが、お子さんが楽しく安全に過ごせるかどうかも重要なポイントです。
費用とサービス内容のバランスを確認する
学童保育は、料金が高いからといって必ずしもお子さんに合っているとは限りません。また、料金が安いからといってサービスが悪いわけでもありません。
大切なのは、費用に対してどのようなサービスが受けられるかを把握することです。
見学や説明会に参加して、以下の点を確認しておきましょう。
- 基本料金に含まれるサービス内容
- オプション料金の有無と内容
- 延長保育や長期休暇中の追加料金
- スタッフの人数や対応の様子
子どもの放課後の過ごし方を考える
学童保育での過ごし方は、お子さんの成長に大きな影響を与えます。
自由に遊ぶ時間を大切にしたいのか、習い事や学習の時間を充実させたいのか、ご家庭の教育方針やお子さんの希望に合わせて選ぶことが大切です。
公立学童は自由に過ごす時間が多い傾向がありますが、学習面のサポートは手厚くないことが多いです。一方、民間学童は費用はかかりますが、学習プログラムや習い事が充実している施設もあります。
お子さんの性格や興味関心を考慮しながら、最適な学童保育を選んでください。
まとめ
学童保育の費用は、公立学童では月額1万円未満が多い一方、民間学童はサービス内容によって月額数万円以上になることもあり、差が大きくなりやすいのが特徴です。
公立学童は費用を抑えられる一方、運営時間やサービス内容に制限があります。民間学童は費用は高くなりますが、送迎や習い事、延長保育など、働く保護者のニーズに応えたサービスが充実している施設もあります。
費用を抑えたい場合は、自治体の減免制度や福利厚生サービスの活用、公立と民間の併用なども検討してみてください。
学童保育選びでは費用だけでなく、お子さんが安心して過ごせる環境かどうか、ご家庭の生活スタイルに合っているかどうかも重要なポイントです。見学や説明会に参加して、お子さんに合った学童保育を見つけてください。
名鉄スマイルプラスが運営する民間学童保育「TELACO(テラコ)」では、学習サポートや多彩なプログラム、送迎サービスなど、働く保護者の方を支援するサービスを提供しています。民間学童保育をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

