TELACO×STEMON 対談

INTERVIEW

未来を担う子供たちに
自ら考える力と学ぶ楽しさを!

中村 一彰STEM教育スクール STEMON 代表

山本 浩之株式会社 名鉄スマイルプラス 取締役

TELACOプログラミング教室の特長であるSTEM(ステム)教育。
教育現場からの支持も厚く、今最も注目されている教育の一つです。通常のプログラミング教室とは違い、
「理数脳を育てる」ことを目的としたSTEM教育の第一人者である「STEMON」の中村代表と、「TELACO」の運営会社、
名鉄スマイルプラスの山本取締役に、STEM教育やこれからの時代を担う子どもたちへの想いなどインタビューを行いました。

2つの学校の関係性

2つの学校の関係性

山本

いよいよ2020年度から小学校において、プログラミング教育が開始されます。
情報化やグローバル化など急激な社会の変化の中で子供たちが身につけるべき知識や学習への態度も変わりつつあります。「めいてつのアフタースクールTELACO(テラコ)」が取り入れたSTEM教育をベースとした「STEMON(ステモン)」は、これからの子供たちに求められる学習要素が凝縮されていると感じています。
どういった考えでSTEMONを始められたのでしょうか。

中村

社会人になって人事などの仕事をしていたのですが、学校や塾では育みづらくても社会に出てから大切なものがあるのではないかと強く思うようになりました。
例えば、失敗を恐れずにチャレンジをする力やコミュニケーション力、ロジカルに考える力がそうです。テクノロジーを活用しながら、こういった力をアウトプットするトレーニングを重ねる場は民間教育でないとできないと思い2015年4月にSTEMONを始めました。

山本

STEMONではブロックやタブレット端末、パソコンなど様々な教材を使いながら、課題に取り組んでいます。一人ひとりが課題に対して、自分で考え形をつくっていく過程が子供たちにとって楽しい学びにつながっていると思います。

中村

自分で考え、ひとつの形にする過程は学びにおいてとても重要です。私たちの講師は子供たちが課題に取り組む過程で失敗しても粘り強くチャレンジできるようにサポートしています。失敗してもよい、人と違ってもよいということを前提にすると子供たちの自発的な学びにつながります。できた時の達成感が自信と自ら学ぶ楽しさを生み、次のチャレンジにつながります。
学校などでは覚えているか、理解しているかといった学力が問われます。社会に出てからは知識を活用して、つくったり表現したりする力が必要です。STEMONでは子供たちの発想力を大切にしながらつくるを通じて学びを深めています。一緒に学ぶ仲間と刺激しあいながら、試行錯誤を通じて学ぶ過程は、社会に出てから必要な自分で考え行動することにつながっています。

2020年度学習指導要領改訂で変わる公教育

2020年度学習指導要領改訂で変わる公教育

山本

2020年度の学習指導要領改訂で公教育が大きく変わろうとしています。

中村

今回の学習指導要領改訂の背景には、AI社会とグローバル社会への急速な変化があります。
これまでの公教育は明治の頃からの工業化を前提にその礎をつくる教育内容です。日本経済は発展し成果を上げてきましたが、時代と共に産業の形が変わり、幸せの形が多様になっているなか、それに対応していくには今までの教育システムでは十分ではないといえます。
主体的に学び続けること、グローバル化の中でコミュニケーションを高める言語を学ぶこと、AI化の中でプログラミング的思考を学ぶことが重視されてきています。

山本

2020年度から始まる小学校でのプログラミング教育はどういったものになりそうでしょうか。

中村

「プログラミング」という教科ができるのではなく、既存の教科、例えば、国語、算数、理科、社会、音楽などの中でプログラミングを取り入れて学ぶ形になります。各小学校ではどういった形でプログラミング教育をおこなうか模索中です。
STEMONは2015年に東京都多摩市の愛知小学校でプログラミング教育を任され、3~6年生を対象に15時間ずつ授業をおこないました。授業の中で計画的にプログラミングをおこなったのは全国初の取り組みでした。何年生にどういった授業をおこなうとよいのかいうことを小学校と一緒に知見を深めました。
知識を教えるだけではなく、知識を使って学びを深める授業が評価され、その後大阪市や東京都の教育委員会からプログラミング教育の委託を受け、SEMONが公教育での実績がナンバー1となったのです。

日常生活が全て学びの場になる環境づくり

山本

これから保護者の皆さんはプログラミング教育とどう向き合っていけばよいのでしょうか。

中村

保護者の皆さんの学生の頃とはあまりにも社会環境が変わりすぎていますし、小学校でプログラミング教育を受けられた経験はないかと思います。親御さんが予測したり、成功体験や後悔してたりしていることをお子様に反映させるより、大人にも分からないことたくさんある。教えられないこともたくさんあるという発想のもと、自分で学びにいく力をお子様に身につけさせてあげた方がよいと思います。
大人が学びの環境を用意しすぎる、教えすぎるよりも分からないことを楽しみながら学び続けるとことができるようにしてあげることが特にプログラミング教育では重要だと思います。
STEMONでは、ものの仕組み・原理を理解することで、日常生活のすべてを学びの場、思考の場へと変えていきます。例えば、「斜面」です。コンビニエンスストアでペットボトルをひとつ取ると後ろの商品が下りてくるのは、斜面の原理を活用しています。STEMONで斜面の原理を学んでいることで、その仕組みに気づくことができます。また、センサーとモーターについて学んでいると、人が近づくと動き始めるエスカレーターの仕組みに気づくことができ、どのように応用されているか考えるきっかけになります。
このようにSTEMONは単に「週1時間の習い事」ではなく、STEMONに週1回来ることで『日常生活のすべてが学び』になる、思考力・応用力を育むことができます。そういった仕掛けで思考力がどんどん高まっていくのが私たちSTEMONの教育です。
ぜひ、TELACOでおこなっている体験レッスンに参加いただき、STEMONの楽しい学びをご体感ください!

目指す将来について

  • 中村 一彰

    STEM教育スクール「ステモン」主宰、株式会社ヴィリング代表
    -小学校教員免許
    -LEGO® SERIOUS PLAY® facilitator

    教育学部卒業後、民間企業に入社。大手不動産会社を経てITベンチャー企業に転職。新規事業開発や人事責任者を担当した際に、「学び続ける力」や「IT教育の重要性」を感じ、教育事業をおこなう株式会社ヴィリングを創業。2児の父親。

  • 山本 浩之

    株式会社名鉄スマイルプラス
    取締役 事業本部長

    社会科学部卒業後、名古屋鉄道株式会社に入社。新規事業開発、不動産開発、広報宣伝、飲食事業を経験。子育てサポート事業を展開する株式会社名鉄スマイルプラス設立に関わり現在に至る。